【コンプレックスの塊だった】
自分の全てがコンプレックスだった。
何やっても、人より出来ない。
泣き虫。
小中高といじめられっ子。
細い目が嫌いで、ネタにされたり。
キモいと言われたり。
泣くのが面白くて、泣かされて面白がられたり。
障害児の弟をいじられたり。
そんな小中高時代。
人より勝りたかった。
認められたかった。
存在理由が欲しかった。
そんな時に始めたのが、ギター、バンドだった。
これが出来たら「すげー!」って思われるんじゃないかって。
そんな理由から始めた。
やってくうちに勝手にバンドでデビューを夢見る。
衝撃を受けたバンドもいて、そのバンドみたいになりたい。
自分が救われたみたいに、救ってみたい。
全ては存在理由が欲しかった。
人とは違う、特別だと思われたかった。
そんな理由からだったからね、音楽を本当に愛せていなかったんだと思う。
だから全然上手くならなかった。
練習嫌いだったし(笑)
自分なりにはしてたけど、圧倒的にしてなかった。
努力苦手、嫌い。
でも、やることは一丁前。
ハリボテだったよね。
中身が伴わない。
上手くいかない。
バンド作っては解散の連続。
そして、音楽から離れた。
沢山チャンスはあったけど、自分の力量不足で逃しまくった。
やっぱりみんな離れていく。
認められないんだなって。
だから、人に対して凄い依存してしまうんだな。
仲間とかそーゆーのに。
関係が深くなる。
自分出しても大丈夫かもと、さらけ出す。
そうすると関係が悪化する。
近づけば近づくほど、傷つけ、傷ついていく。
離れていくなら、最初から近づかないで!
って思っていた。
でも、ある時気付いた。
自分が相手側だったら、俺と一緒にいたいと思うのか?
自分が自分を認めていない。受け入れていない。好きじゃない。
自分が一番の味方になってないじゃん?って。
自分が認めていないのに、相手に認めて欲しい。どんだけワガママなんだろうって。
じゃー、全員が離れてったのか?
そうじゃなかった、残ってくれる人も沢山いた。
たまたま縁がなく離れてった人にフォーカスし過ぎて、側にいてくれる人にフォーカスしてなかった。
こんな俺でも側にいてくれてるじゃん?
その人達大切にすればいいじゃんって。
大切なものは側にあった。
マイナスにばっか目を向けて、有るモノに気付いてなかった。
そこから流れが変わっていった。
どこにフォーカスするかで景色が変わる。
人の顔色うかがっていきてきたけど、裏を返せば、相手を汲み取ることが出来る強みになっていた。
自分の見方を変えるだけで、景色を変える事が出来る。
ただそれだけで、コンプレックスも受け入れられた。
キモい、と言われたり、目が細いといじられたりしたけど、それが良い、好きだといってくれる人もいる。
そーゆー人達を大切にすればいいだけだった。
自分に悪影響になる人は元々縁がない人。
ただそれだけ。
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